精密義歯

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    テレスコープデンチャーとノンクラスプデンチャーの違い

    テレスコープデンチャーとノンクラスプデンチャーは審美的に優れている義歯になりますが、 ここでは両義歯の違いを解説いたします。   <テレスコープデンチャー> テレスコープデンチャーは歯科先進国ドイツで使用されている部分義歯です。 残存歯の数や状態により下記のような種類に分類されます。 ・コーヌスクローネ ・リーゲルテレスコープ ・レジリエンツテレスコープ   ⇧リーゲルテレスコープ⇧   テレスコープデンチャーのメリット ・歯牙への負担が少ない ・就寝時も装着可能 ・審美的に優れしっかりと噛むことができる ・外れる心配がほとんどない ・修理しながら使用可能なので長く使用できる   テレスコープデンチャーのデメリット ・範囲が大きい場合費用が高額になることがある ・診査から治療、義歯完成まで時間が掛かる場合がある ・内冠と呼ばれる部分を作製する為に歯を削らなければいけない。   <ノンクラスプデンチャー> ノンクラスプデンチャーの素材は主にポリアミド系樹脂などの弾性のある樹脂で 出来ています。 通常の部分義歯は歯に金具(バネ)を掛けて維持しますがノンクラスプデンチャーは 弾性のある樹脂を歯のアンダーカットを用いて義歯を維持します。 就寝時は原則として外します。   ノンクラスプデンチャーのメリット ・歯に掛ける金属の金具を使用しない為、審美的に優れています ・歯を削らずに作製することが可能です。 ・比較的安価で作製することが可能です。 ・金属を使用しないでも作製することは可能なので、金属アレルギーのある方でも使用可能   ノンクラスプデンチャーのデメリット ・材料が経年劣化により変色や破折などを起こす可能性があります ・金属のクラスプと同様に歯を前後左右に揺さぶり周囲の組織にダメージを与えることがあります

    2024.08.27 , , , , , ,

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    残すべきか抜くべきか

    日頃臨床を行っていて判断が難しいのは状態はあまり良くない歯だが御本人が特に 自覚症状もなく不便なく咬めているというパターンです。 ただ今後全体を見て義歯やインプラントを入れるかもしれないということを視野に 入れた場合、歯牙の状態が悪いと判断すれば早期に抜歯をしたほうがいいケースも あります。   例えば下の写真のケースですが右側は元々欠損で左側に歯が残っていてブリッジが になっており、そこにクラスプ(金具)が掛かり部分義歯が入っていました。 残存していた歯は多少動揺はしていましたが、ご本人のなるべく抜かずに残したい との希望でそのまま部分義歯のクラスプ(金具)を掛け使用していました。 数年後ブリッジの動揺も大きくなりレントゲンを撮影したところ歯牙周囲の歯槽骨 がかなり吸収を起こしており抜歯に至りました。 そして下顎は全て欠損となり総義歯になりましたが顎の形態は下の写真のように なりました。 右側が比較的骨は残っておりますが、左側の赤い矢印部分周囲の骨はかなり吸収 し平坦化しています。 総義歯を作製しましたが、義歯の形態は左右非対称となり均等に咬み合わせの力 がかかりにくく不安定な状態となってしまいました。 このケースは結果論にはなりますが、もう少し早めに抜歯を行なっておけばある程度 周囲の骨のダメージは少なかったかもしれません。 もしもインプラントを考えていた場合だと、骨吸収は著しい場合インプラントの埋入 手術が出来なくなってしまったり骨造成など必要となる場合が出てきます。   このケースから考えますと、どんな歯でも抜歯せず残すということが全て正義とは 限りません。 勿論患者さんの希望が第一ではありますが、担当医と画像などを確認しながらよく お話しして方針を決めることが大切であると思います。          

    2024.02.13 , , , , , , , ,

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    なぜ2回型を採るのか?

    義歯(入れ歯)を作製するにあたりアルジネート印象材やシリコン印象材という 材料を使用します。 当院では保険、保険外にかかわらず2回に分けて型を採っています。 2回型を採るとお話すると「2回も採るの?」と驚かれる患者さんもおります。 ではなぜ2回型採りが必要なのか書いていきます。 保険の総義歯を例に書いていくと、型採りは既製のトレーを顎の大きさに合わせて 行います。 トレーは既製品なので大体は粘膜を押し広げて大きく採れてきたり、必要な部分が きちんと採れていなかったりという状態になります。 下記は1回目の既製のトレーで採得した概形印象(型採り)です。 一見大体の形態は採得できているように見えてこれでも作製できるように見えますが、 黄色の矢印部分のように可動する粘膜を押し広げられて分厚くなっています。 青色の矢印部分は辺縁まできちんと採れておらずトレーが一部見えております。 この状態で作製すると、実際必要な義歯の大きさよりも大きな辺縁形態で出来てきて お口を開くと可動する粘膜が圧迫して外れ易くなる原因となります。 下記は1回目の概形印象から作製した模型上で作製した個人トレーで2回目の型を採った 精密印象です。 <個人トレーによる精密印象> 製作した個人トレーでの2回目の印象(型取り)です。全体的な厚みが均等に採得 されています。 一見両方比べて大きな違いには見えませんが、実際セットした時に大きな違いがでます。 保険外の義歯の場合はシリコン製のより精度の良い材料を使用して更にお口の機能的な 運動なども加えてより精密に採得します。 保険の入れ歯が悪いという訳でもありませんが、保険外の入れ歯は使用する材料や過程 など様々な細かい作業を加えることでより高い精度の義歯を作製することが可能となります。    

    2022.12.15 , , , , , , , , ,

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    バランスが大事

    今まで多くの歯科治療を受けてきて気が付いたらお口の状態がだんだん 変化している患者さんが多くいらっしゃいます。 多いパターンは歯を抜いたあとそのまま放置していて咬み合わせ側の歯が 出てきてしまっているケースか、歯周病が進行し奥歯を抜歯し前歯が残り、 前歯咬みになるので突き上げられた上の前歯がフレアーアウト(上前歯の 歯並びが前方に出て放射状に広がる状態)し、咬み合わせの高さ(咬合高径) が下がってきているケースです。 例えばこのケース、正面からみると下の前歯が見えません。 元々は下の前歯は見えていたようです。 側面から見ると咬合平面(上下の歯を合わせたときの平面)がかなり乱れて おり段差になっております。 この状態だとしっかり咬めませんし、義歯も壊れやすくなります。 咬合平面を整えて咬筋と直交させることで咬む力をより伝えやすくなります。 この患者さんの主訴は上下の義歯の新製でしたがこのまま作製するとバランス の取れたきちんと噛める義歯を作製するのは不可能です。   じゃあどうしたらきちんと噛める義歯ができるのか? →元々の咬み合わせの高さを回復し、上下左右をバランスの取れた状態に することです。 この症例だとまず歯の治療や治療用義歯(仮義歯)を作製し咬み合わせの 高さを上げていき義歯の高さを上げ下の前歯のブリッジを仮歯にし高さを 合わせます。 下の前歯のブリッジを作製し上下義歯の咬合平面を整えて完成義歯へ移行 します。 ここまで治療期間は半年以上掛かりましたが上下左右のバランスはよくなり きちんと噛めるようになってきたとのことです。 これからまだ治療は続きもう少し咬合平面を正しい位置へ修正していき本義歯 へ移行していきます。 治療期間はやや長くなりますがここでしっかりとした噛み合わせを構築する ことで長く使用できる義歯を作成することができます。 体のバランスは健康の為にはもちろん大事なことですが、咬み合わせの上下左右の バランスもかなり重要です。 義歯が合わないという理由もこういったことが根本にあるかもしれません。 気になる方は是非一度ご相談ください。   ホームページよりウェブ予約が可能です。是非ご利用ください。 https://www.akaminedc.com/about/#reservation LINEで入れ歯相談も行えますのでこちらもご利用ください。 https://page.line.me/220hmhtd?openQrModal=true   赤嶺歯科クリニックは330号線沿い 楚辺交差点近く バス停 与儀小学校前すぐ 〒900-0023 那覇市楚辺2-25-9 2階 医院下に4台駐車可 ☎098-834-2562(完全予約制) ご予約はお電話かウェブ予約にて可能です。 虫歯治療、審美歯科(セラミック治療)、歯周病治療、義歯(入れ歯)、 スポーツマウスガード作製、顎関節症治療、咬み合わせ治療など行っております。  

    2022.01.03 , , , , , , , ,

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