すれ違い咬合とは
「すれ違い咬合」とは、上の歯と下の歯がうまく噛み合わず、すれ違ってしまっている状態のことです。
この状態を放置すると、入れ歯がガタつくだけでなく、残っている大切な歯や、入れ歯を支えるあごの骨が
急速に痩せてしまうという「お口の崩壊」を招くリスクが非常に高いため、歯科では最も慎重な治療が必要な
ケースの一つとされています。

⚫️「すれ違い咬合」ってどんな状態?
本来、歯は上下でカチッと噛み合うことで、噛む力を支えています。
しかし、すれ違い咬合では以下のようなことが起こっています。
空振りしている状態: 例えば「上は前歯だけ、下は奥歯だけ」のように、歯がある場所が上下でズレているため、
自分の歯同士で咬み合わせを支えることができません。
本来あった咬み合わせの高さも失われ低い咬み合わせになっています。
入れ歯への過度な負担: 歯で支えられない分、噛む力のすべてが「入れ歯」と、それを支える「歯ぐき・あごの骨」
に直接かかってしまいます。
⚫️ どうやって治していくの?
すれ違い咬合では、残っている歯が伸び出したり(挺出)、傾いたりしていることが多く、そのままでは正しい義歯が作れません。
- 模型診断やIOSを用いてどの程度の骨吸収があるか、どの歯に負担が集中しているかを分析します。
- 咬合平面のレベリング: 挺出した歯を削合(またはクラウン処置)し、スムーズな噛み合わせのラインを整えます。
- 歯周治療: 残存歯の炎症を徹底的に抑え、揺れを最小限にします。
- 治療用義歯:いきなり本義歯を作らず、旧義歯の修理や仮の義歯で「正しい噛み合わせの高さ」を探り、粘膜の状態を整えます。
- 本義歯:治療用義歯で調整した噛み合わせの高さを参考に最終義歯へ移行します。
※保険診療では治療用義歯はありません。(義歯新製から6ヶ月は新たな義歯が作れないルールあがあるため)
よって保険の場合、治療用義歯という位置付けで義歯をつくり6ヶ月経ってから新たに義歯を作製します。
























