リーゲルテレスコープとは
ドイツ式テレスコープ義歯にはリーゲルテレスコープ、コーヌステレスコープ、
レジリエンツテレスコープとありますが、今回はリーゲルテレスコープとは
どのような義歯か解説致します。
上記の義歯がリーゲルテレスコープです。リーゲルとはドイツ語で閂(かんぬき)
のことです。
閂(かんぬき)とは門や戸をしっかりとしめるための横木のことです。
リーゲルテレスコープの構造は義歯側の外冠(がいかん)と歯牙側の内冠(ないかん)
で構成されています。
外冠側の義歯にはレバーが組み込まれており、歯牙側の内冠には鍵穴が付いており
二重冠構造となっています。
内冠の上に義歯からなる外冠をセットしてレバーを閉めることで義歯が固定されます。
上記の写真が削合した歯牙の上にセットされた内冠です。
一番奥の歯牙の後ろに飛び出している装置はシュレーダーゲシーべと
呼ばれるもので義歯を維持させるものです。
内冠の上に外冠となる義歯を装着します。内冠には鍵穴が付いています。
この写真はリーゲルテレスコープ義歯を内側から見たものです。
装着時はレバーは開いています。
こちらは上から見たレバーが開いた状態です。
レバーを閉じると内冠の鍵穴にレバーが入り外冠の義歯がしっかりと固定されます。
レバーが内冠の鍵穴に入りしっかり固定されたことで動いたりせずしっかりと咬むこと
が出来ます。
通常の義歯のような金具などが見えませんので審美的にもよく半固定式の入れ歯となりますので
夜間就寝時でも装着したままでも問題ありません。
お手入れもレバーを開いて外した後、内冠はシンプルな構造になっていますのでメンテナンスも
簡単です。
インプラントをしたいが骨が少なくて不可能と言われた、インプラントの手術はしたくない、
入れ歯でもしっかり噛みたい、見た目が気にならない入れ歯を入れたいなど、リーゲルテレスコープ
を含めたドイツ式テレスコープ義歯もご検討していただければと思います。