前歯欠損の場合の選択肢について(部分義歯のケース)
前歯が抜歯で欠損となってしまった場合患者さんとしてはどう直したら
よいか非常に気になる所であると思います。
もちろん前歯ですので審美的に目立たなく綺麗にしたいというのが
ほとんどの患者さんの希望となります。
まず方法として下記のの3つの方法が選択肢となるかと思います。
①ブリッジ
②義歯(入れ歯)
③インプラント
このコラムでは②の義歯(入れ歯)の前歯欠損症例について書いて
いきたいと思います。
下記の症例は左上切歯を他院で抜歯されて保険外のノンクラスプ
デンチャーを作製したものです。
<装着前>
右上切歯には被せ物が装着されていましたが、左上側切歯を削ってブリッジ
にはしたくないという患者さんの希望でノンクラスプデンチャー製作と
なりました。
<装着後>
こちらが装着後の写真となりますが、義歯の歯肉部分に関しましては通常使用
している状態だと口唇で隠れていますのでほとんど目立つことはありません。
装着感に関してもよく患者さんからご質問をいただきますが、保険のバネのタイプ
の義歯ですと歯牙に金具を掛け維持するのに比べ、ノンクラスプデンチャーは
アンダーカットを利用して維持しますのでカチッと入り込むような感じの装着感
になります。
お手入れも日中は通常通りご使用いただき夜間は外して洗浄剤に漬けてことを
推奨しております。
義歯のメリットとしてはブリッジのように大きく歯を削らずに済むことや、
インプラントのように外科手術がしなくてもよいということが挙げられます。
デメリットとしては着脱式ですので煩わしさが多少あったり異物感が慣れないうち
は感じる可能性がございます。
義歯でもドイツ式テレスコープ義歯のように半固定式のタイプもございますので
気になる場合はご相談いただければと思います。