BPSデンチャーとは?
総入れ歯(義歯)には保険と保険外のものが存在します。
ぱっと見た目では大きく変わらないように見えます。
裏側が薄い金属の義歯が保険外の義歯?
内面に柔らかいシリコンが敷かれているから保険外の義歯?
患者さんからしてみれば保険外の義歯についてどうメリットがあるのか
はっきりとわからない方も多いかと思われます。
保険外の総義歯としてBPSデンチャーがあります。
ここではBPSデンチャーについて解説いたします。
<BPSデンチャーとは?>
BPS(Bio functional Prosthetic System)デンチャーとはリヒテンシュタイン公国の
イボクラールビバデント社が開発した生体機能的補綴システムです。
製作課程がシステム化されており、少ない診療回数で精度が優れた義歯を作製する
ことが可能です。
ドクター、技工士共にライセンス制を採用しています。
統一された教育システムによりドクター、技工士が連携し作製しています。
当院院長はBPS認定医のライセンスを取得しております。
このコラムではBPSデンチャーの作製過程を解説致します。
<1日目>概形印象採得
既製のトレーを用い大まかな印象(型採り)を行います。
センリックトレーを用い簡易咬合採得を行います。
基準値から咬み合わせのおおよその高さを決めていきます。
<2日目>精密印象(閉口機能印象)
専用のトレーを使用しシリコン印象材にて機能運動をしてもらい
最終印象を行います。
その後採得した印象トレーにゴシックアーチトレーサーを装着し
ゴシックアーチも同時に採得します。
最終印象(下顎)
上下の模型をバイト材にて固定します。
<3〜4日目>人工歯試適(前歯)
お選びいただいた入れ歯の人工歯の排列や色調を確認します。
前歯部→臼歯部の順で行なっていきます。
BPSデンチャーでは様々な種類の人工歯の形態や色調を選択できます。
お顔の形態や性別などでも人工歯の形は変わってきます。
⚫︎前歯部分の試適
⚫︎臼歯部分の試適
<5日目>義歯完成、装着
義歯の重合はイボベースシステムにて行い耐衝撃性、耐久性に優れ、高強度な
義歯を作製することができます。
上記の完成義歯は歯肉部分にデンチャーカラーリングが施されており、歯肉部分
の自然感が更に向上します。
※通常の義歯の歯肉部分は単色になります。
※デンチャーカラーリングはオプションとなり別途費用が掛かります
BPSデンチャーには義歯本体にBPSマークが刻印されています。
BPSデンチャーの作製費用 880,000円(上下顎)