保険入れ歯

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    ノンクラスプデンチャーとは

    ノンクラスプデンチャーとは義歯を維持するために歯に掛ける金属の金具 部分の代わりに弾性のある樹脂を用いた義歯です。 メリットは審美的に優れており入れ歯が入っていることを気付かれること はほとんどないと思われます。 ⇩こちらの写真が保険の部分入れ歯です⇩ 前歯など見える部分だとどうしても金具が目立ってしまいます。 あと出し入れを繰り返しているうちに少しずつ金具が緩んで きてしまう場合があります。 ⇩こちらの写真がノンクラスプデンチャーです⇩ 歯茎の境目部分の段差は口唇で隠れるため目立つことはありません。 弾性がある素材のためあまり緩むこともありません。 素材はスーパーポリアミド樹脂を使用しております。 保険外適用となります。

    2024.10.21 , , , ,

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    予備の入れ歯作成のススメ

    入れ歯を失くしてしまいすぐに作ってほしいと希望のお電話が 多くなりました。即時義歯が作れるとのことですぐにお願い しますとのお電話も多いです。   最近いただいたお問合せは ①上下の総義歯を失くしてしまい1週間後に出張があるのですぐに 作ってほしい ②前歯の部分義歯を失くしてしまい3日後に本土に行くのでなんとか してほしい ①、②どちらとも予約と日数の関係で申し訳ないのですがお断りせざる を得ませんでした。 やはり思うのは予備の入れ歯はあったほうがいいなということです。 入れ歯は取り外しするものなのでどうしても紛失するリスクがあります。 外してティッシュに入れていたら家族が誤って捨ててしまった、酔っ払って 帰ってきて翌朝紛失に気付いたなど紛失理由はそれぞれです。 無くさなくても落下による破折で修理不能になったりすることもあります。 それが前歯の入れ歯だったり総入れ歯だった場合日常生活に支障が出て しまうことが当然予想されます。 入れ歯というのは通常作製には1ヶ月前後掛かることが多いです。 どんなに急いでも医院のアポイントの関係や入れ歯を作製する技工所の 納期などを考えますと2〜3週間は完成まで掛かります。 ただし何でも予備の入れ歯を作ればいいというわけではありませんが 上記で記した場合のように紛失により日常生活に支障が出てしまうような ことが予想されるケースは予備の入れ歯作製をお勧めいたします。 ※保険の入れ歯は保険のルールで作製後6ヶ月経過しないと新製できません ※即時義歯とは抜歯と同時に義歯をセットする方法で早く出来るという  ものではありません。      

    2024.10.14 , , , , , , ,

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    インプラント vs 義歯(入れ歯)

    患者さんからインプラントと義歯どちらがいいのでしょうか?という質問をよく受けます。 正直な回答としてインプラントがベストと考えております。 しかしインプラント予定部位の骨の状態や歯周病の有無、服用しているお薬や年齢などの 条件をみて義歯をおすすめするケースもあります。   まずインプラントとは? インプラントとは顎骨の中に人工歯根を手術にて埋め込みを行い、上部構造(被せ物)を 装着する治療となります。 義歯のような取り外しもなく周囲の歯も削ることもありません。 天然歯と同じように噛むこともできますので第一選択になる治療と思います。   インプラントは入れたら一生物というわけではありません。 きちんとご自身でケアを行い歯科医院で定期的にメンテナンスを受けないとインプラント 周囲炎を起こし最悪インプラントを抜去しなくてはいけなくなる場合もあります。   下記の写真は80代の患者さんに入っているインプラントです。 連結冠になっている為口腔内ではあまり動揺は認めていませんが、インプラントの周囲は 歯肉が腫脹を起こしレントゲン上では周囲骨がほとんど無くなっていました。 口腔外科を紹介させて頂き入院下で抜去手術を行いました。 インプラントのリスクとしては、歳をとり口腔内の管理がしっかり出来なくなって きてしまった時や歯周病の悪化などが挙げられます。   次に義歯(入れ歯)とは? 義歯(入れ歯)とは口腔内の欠損部分を可撤式装置にて補います。 残存している歯牙にクラスプと呼ばれる金具を掛けて維持する義歯を部分義歯(部分入れ歯) と呼びます。 歯を全て失い歯肉部分のみで維持する義歯を総義歯(総入れ歯)と呼びます。 ⇧一般的な保険の部分入れ歯⇧   噛む力は一般的には天然歯と比べて部分義歯だと50%前後、総義歯だと20〜30%前後と 言われています。 義歯は壊れた場合や歯が一部抜歯となった場合でも修理して使用することも可能です。 義歯は審美的な問題もありますが、金属の金具がなく目立ちにくい義歯もあります。 ※金具が目立ちにくく審美的に優れた部分義歯は保険外となります。   保険外の部分義歯には以下の2種類があります。 ①ノンクラスプデンチャー ⇨歯に掛かる金具の部分が弾性のある樹脂で出来ています。 就寝時は基本的に外します。   ②テレスコープデンチャー ⇨歯に被さった内冠に義歯側に付いている外冠と呼ばれるものが重なり二重冠構造に なっています。 残っている歯への負担は少なく修理をして長く使用することが出来ます。 半固定式なので外れる心配もあまり無く噛む力はブリッジなどと同じぐらい得られます。 就寝時は装着したままでもお使いいただけます。   ※欠損の数や残存歯の状態などによりどの部分義歯が一番最適であるかは異なります。 一度お気軽にご相談いただければと思います。    

    2024.08.29 , , , , , , , , ,

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    審美的な即時義歯をつくるには

    歯の状態が悪く抜かなくてはいけないが、抜いてしまうと審美的、機能的 な問題がありすぐに義歯がないと困るケースに即時義歯を適用します。 即時義歯とは簡単に説明すると抜歯予定の歯は抜かずに義歯作製を進めて いき抜歯と同時に義歯を装着する方法です。   ⇩即時義歯についての詳しい説明は以前のコラムを参照ください⇩ ⚫︎歯がボロボロで抜け落ちそう⚫︎   即時義歯の課題としては部分義歯の場合前歯などの抜歯ケースで作製する 即時義歯に金属の金具(クラスプ)が歯牙に掛かるため審美的な問題が 出てしまうということです。   即時義歯ではなく抜歯後に両隣の歯に仮歯を接着剤で固定して傷が落ち着いたら 型を採って作製するという方法もあります。 この方法の問題点として義歯作製時に接着剤をその都度削って外さないといけない のと、残存している接着剤の影響で型採り時の印象の精度が落ちてしまい上手く 入らなかったり、カタつきが出るなど問題がありました。 特にノンクラスプデンチャーを作製する場合精度に問題が出ると致命的です。   今回は口腔内スキャナー(IOS)を使用して即時義歯を金具のないタイプで作製 する方法をご紹介します。     こちらの症例は上顎の前歯が歯周病が悪化し動揺が大きくなり抜歯が必要となりました。   口腔内スキャナーにてスキャンを行い技工所にデータを送り抜歯予定歯を削合した状態 の模型を3Dプリンターにて作製します   そして削合した部分に義歯を作製   抜歯直後の状態   抜歯直後に出来上がってきた義歯内面を調整し装着 これで最低限審美的な障害がない義歯を装着できました。   抜歯後の傷が落ち着くまで内面調整を行い、1〜2ヶ月後最終義歯作製となりました。 ※こちらの義歯はあくまで暫間的に使用するものです。   口腔内スキャナーで作製する利点として歯形を採る必要が無いのでかなり動揺の強い歯 であっても大丈夫なところです。 動揺が強いと型を採る時に一緒に抜けてしまうリスクがあります。 現在の所適応は1〜2歯の欠損になります。 隣在歯の状態や咬み合わせの状態などで可否が変わりますのでまずはご相談ください。    

    2024.06.20 , , , , , ,

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    仮の入れ歯を作りたい

    歯がボロボロで治療が必要なのは分かっているが、とりあえず仮の入れ歯を 作りたいという初診患者さんからのお問い合わせが非常に多くなっております。 特に多いのが保険で仮の入れ歯を作りたいとのお問い合わせです。   結論から言うと保険で仮の入れ歯は作製できません。   保険診療というのは決められたルールがあって仮であろうと作製後6ヶ月は 新たに義歯を作製することができません。 よってたとえ仮の義歯として使う予定で保険で義歯を作製しても半年経たないと 新たに義歯は作製することが出来なくなります。   あと保険の仮の入れ歯で金属の金具が目立たないものを作りたいというお問い合わせ もありますが、保険診療では金属の金具のものしか作製できません。 下記の写真のような金属の金具がないタイプは保険外のノンクラスプデンチャー になります。この症例の場合は全体の治療が必要でしたが、審美的な問題もあり 保険外で仮義歯としてノンクラスプデンチャーを作製しております。 あくまで全体の治療が終わるまでの暫間的に使う義歯となりますので2本の歯で5本分 を支える通常では行わない設計で作製しております。 ※このような設計で長期間使用するとなると残存している歯には過大な力が掛かりますので おすすめしておりません。   あと仮義歯を作製するケースとしましては顎位が安定していないケースや長期間義歯を使用 したことがなく使用後に顎位が変化してくると考えられる場合などに仮義歯を作製します。 作製した当初は通常通り咬めているように見えても、義歯に慣れてくると筋力も上がってきて だんだんと後退位になってくるケースにも時々遭遇します。 そのようなケースでは仮義歯を作製して仮義歯を使用してもらい顎位を安定させてから最終義歯 に移行するほうが良いかと思います。 少々時間が掛かる治療とはなりますが長期間安定した義歯を作製する為には必要となるかと 思います。    

    2023.09.29 , , , , , , , , , ,

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    義歯相談で来院の際にお願いしたいこと

    義歯が合わないから新しく作りたいと相談に来る際に現在使用している義歯を持ってこない 患者さんが時々いらっしゃいます。 持ってこない理由を聞いてみると「どうせ新しくするから持ってこないでいいと思った」と 言われることが多いです。 確かに義歯が合わなくて新製希望なら持ってくる理由はないかもしれませんが旧義歯には 何が合わなかった原因なのかヒントが結構隠れています。 単純に義歯の適合が悪いのか?高さに問題があるのか?装置、設計に問題があるのか?など見る ところはたくさんあります。 例えば総義歯のケースですと咬み合わせがないのでどのぐらいの高さで作るか悩みます。 総義歯で持っている義歯がない場合は顔面の計測をして基準値で高さを決定します。 しかしあくまで基準値ですのですべてが正解とは限りません。 あと前歯の見え方や形態、色調など情報が多ければどの点を修正したらいいのかの判断になります。 情報が多い方がより良い義歯を作るための助けとなりますのでたとえあまり使用していなくても ご持参していただければと思います。

    2023.02.23 , , , , , , ,

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    なぜ2回型を採るのか?

    義歯(入れ歯)を作製するにあたりアルジネート印象材やシリコン印象材という 材料を使用します。 当院では保険、保険外にかかわらず2回に分けて型を採っています。 2回型を採るとお話すると「2回も採るの?」と驚かれる患者さんもおります。 ではなぜ2回型採りが必要なのか書いていきます。 保険の総義歯を例に書いていくと、型採りは既製のトレーを顎の大きさに合わせて 行います。 トレーは既製品なので大体は粘膜を押し広げて大きく採れてきたり、必要な部分が きちんと採れていなかったりという状態になります。 下記は1回目の既製のトレーで採得した概形印象(型採り)です。 一見大体の形態は採得できているように見えてこれでも作製できるように見えますが、 黄色の矢印部分のように可動する粘膜を押し広げられて分厚くなっています。 青色の矢印部分は辺縁まできちんと採れておらずトレーが一部見えております。 この状態で作製すると、実際必要な義歯の大きさよりも大きな辺縁形態で出来てきて お口を開くと可動する粘膜が圧迫して外れ易くなる原因となります。 下記は1回目の概形印象から作製した模型上で作製した個人トレーで2回目の型を採った 精密印象です。 <個人トレーによる精密印象> 製作した個人トレーでの2回目の印象(型取り)です。全体的な厚みが均等に採得 されています。 一見両方比べて大きな違いには見えませんが、実際セットした時に大きな違いがでます。 保険外の義歯の場合はシリコン製のより精度の良い材料を使用して更にお口の機能的な 運動なども加えてより精密に採得します。 保険の入れ歯が悪いという訳でもありませんが、保険外の入れ歯は使用する材料や過程 など様々な細かい作業を加えることでより高い精度の義歯を作製することが可能となります。    

    2022.12.15 , , , , , , , , ,

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    年末が近づいてくると

    年末が近づいてくると「年内までに新しい義歯を作りたい」というようなお問い合わせが 増えてきます。 部分義歯、総義歯、保険、自費などでそれぞれ納期が変わってきますが、どの義歯を作製 しても作製を始めてから最低1ヶ月は掛かります。 受診して診察、診断をしてから作製に入りますので大体のケースは受診されてから義歯完成 まで早くても1〜2ヶ月は掛かると思われます。 よく患者さんから「以前他で作った時は2週間で出来たとか2回で完成した」とかも聞きます。 色々と作製の仕方はあると思いますが、当院では保険、自費の義歯にかかわらず精度の よい義歯が作れるようにしたいと考えていますのでそれなりの回数と時間を掛けております。 入れ歯を新しくしたいと考えている場合はお早めにご相談されることをお勧め致します!   下記に各義歯の作製を始めてから完成までの治療期間を参考のため記載致します。 ※なおこの期間には歯の前処置が必要だった場合の期間は含みません。   <保険> ●総義歯 1ヶ月前後(ZEROSYSTEMの場合2ヶ月前後) ●部分義歯 1ヶ月前後 <自費> ●総義歯 2ヶ月前後 BPSデンチャー 3ヶ月前後 コンフォート(コンプリート) 3ヶ月前後 ●部分義歯 少数歯欠損のノンクラスプデンチャー 1〜2ヶ月 多数歯欠損の金属床義歯(ノンクラスプも含む)2〜3ヶ月 ドイツ式テレスコープ義歯3〜6ヶ月 ※症例の難易度や治療間隔によって期間が延びる場合がございます。  

    2022.11.13 , , , , , , , , , , , ,

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    よく噛めない原因は

    現在使用している義歯が噛めないと当院を受診しました患者さん 下記の義歯を使用中でした。 一見そんなに問題なさそうに見えますがお口の中に入れてみると 咬み合わせがかなり高い状態でした。↓ 総義歯やすれ違い咬合などで元の咬み合わせの高さがわからない場合 顔面の計測をして基準値で決めていきますが、使用していた義歯は かなり高い状態。 お口の中の義歯を入れると安静時空隙がほとんどなくほぼ安静時も上下 の歯が接触している状態。唇を閉じてもらうとお口の中がいっぱいになり あと義歯の床縁も長く歯肉の可動域まで延ばした状態でしたので、少しお口を 開くと義歯が浮き上がってしまい上下の歯牙がカチカチ当たってしまう状態でした。 なので上下の総義歯を新製しました。↓ 顔面の計測をし基準値まで咬み合わせの高さを低くして、歯肉の可動域まで 床縁が超えないようにしました。 咬み合わせの高さを基準値まで下げることでお口一杯に義歯が入っている感じ がなくなり安静時空隙ができたことで上下の歯が当たるカチカチ音がなくなり ました。吸着もよく開口してもほとんど浮き上がらなくなりました。 今回はZERO SYSTEMを用いた保険義歯での作製でしたが良い適合を得ることが 出来ました。 今後より良い適合を目指して保険外の義歯なども検討していくこととなりました。    

    2022.07.25 , , , , , , , ,

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