歯科技工士不足

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    「入れ歯難民」増加の予兆? 歯科技工士不足が招く未来

    入れ歯というと簡単にいつでもどこの医院に行ってもすぐに作れると考えている 患者さんは結構いらっしゃいます。 他の医院で入れ歯を作ったばかりだが合わないのですぐ作ってほしいなどの お問合せがよくあります。(特に保険の入れ歯についてが圧倒的に多いです) 保険のルールで入れ歯作製後6カ月は新製できないというルールがありますが、 それ以外に大きな問題が最近出てきています。   その問題とは歯科技工士不足です。 特に入れ歯を作製する歯科技工士が減少しています。 歯科技工士とは、歯科医師の指示のもとに入れ歯や差し歯、詰め物、被せ物 などを製作する国家資格の専門職です。 患者さんのお口に合うよう、ミクロン単位の精密さで仕上げる「職人」の世界。 特に入れ歯の製作は、経験と感覚がものを言う熟練技術が必要とされます。   最近は3Dプリンターを用いたデジタルデンチャーなども出てきていますが、 やはり入れ歯は言ってみればオーダーメイド品です。 洋服や靴をオーダーメイドで作製する際に採寸など無しに作ることができるで しょうか? 保険の入れ歯は材料や作製の掛ける時間も制限があるいわゆるセミオーダーメイド品 保険外の入れ歯は材料も精度の良いものが選択でき時間も掛けることが出来る フルオーダーメイド品と例えると分かりやすいでしょうか。   保険診療では、一人の患者様にかけられる時間や使用できる材料が、国によって細かく 決められています。そのため、手間をかければかけるほど、実はクリニックの経営を圧迫 するという逆転現象が起きやすいのが現実です。 昨今の材料や使用する金属の高騰や調整も何回も行わなければいけないケースもあり 歯科医サイドとしては入れ歯治療はなるべく敬遠したいという声もよく聞きます。   この現状を踏まえますと近い将来入れ歯はなるべく扱わない歯科医院や作製できても完成まで 数か月掛かってしまうようなことが起こってしまうと考えられます。   当院では入れ歯治療は保険、保険外に関わらず丁寧な治療を心掛けていますが、時には とにかく急いで作ってほしいとか、保険の範疇を超えた審美的な要求などがあったり して対応に苦慮する場合があります。   先日も入れ歯を失くしたのでなるべく早く精度のいい保険の入れ歯を作ってほしいと要望が あり納期や過程を説明して作り始めましたが、ゴシックアーチを採得する過程でまだ出来て いないのかとお怒りになり他で作ると帰られた高齢の患者さんがおりました。(最近で2回目) せっかくゴシックアーチまで採得したのに・・・ 装置も技工士さんに作製依頼していますのでここで中止されると完全に赤字です。 将来保険入れ歯製作のは同意書が必要になるかもしれませんね。 早く作製したいという気持ちも十分理解しておりますが製作サイドとしては後味も悪いですし 落ち込みますね。 保険での入れ歯作製は健康保険1割負担だと数千円しか掛からないのでそこにも問題がある かもしれませんね。  

    2025.12.30 , , , , ,

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